夜もふけてまいりました。
アウルスのCDOをやっています、まきおです。
本日はユーザビリティについて少しお話します。
知っている人もあらためて定義された言葉を理解するのはとてもいいことです。
反復こそが学習において効果を発揮するのです。(こういう先生マジで嫌いでした。)
そもそもユーザビリティってなに?
ユーザビリティとは、全ての人が使い勝手がいい。という意味と捉えている人も多いかと思います。
よく会話の中で聞く話は、
「ページ上部にヘッダーを追従させることがユーザビリティがいいです〜」
や、
「いきなりアクションを促すとユーザビリティ悪いので〜」
とかを聞きますね。
ちなみにユーザビリティは単なる和製英語や、IT用語などではなく、オフィスワークに関する人間工学的要求についての国際規格ISO 9241にて定義されています。
その内容とは、
特定の利用状況において、特定のユーザーによって、ある製品が特定の目標を達成するために用いられる際の有用性、効率、ユーザーの満足度合い。
とあります。
「有効性」、「効率」、「満足度」の3つがユーザビリティの指数となっていて、上記でお伝えしたような「使いやすさ」のみを基準としては考えられていません。
「使いやすい」というのは人によって大きく変動する値で、あまり定義し辛いものですよね。
気をつけましょう。(僕もたまに便利言葉なので使います。
さて、3つの指標をさらにそれぞれ噛み砕きます。
これらは、制作業界において絶対読むことをオススメする良書「ペルソナ作ってそれからどうするの?」の中の言葉を僕なりに解釈してご紹介します。
有用性:ユーザーが特定の目標を達成する上での正確さ、完全性の度合い
効率:ユーザーが特定の目標を達成する際に費やす必要がある資源の度合い
満足度:製品をしようする際の、不快感のなさ、および肯定的な態度の度合い
以上の3つがユーザビリティを図る上での指標となります。
また、ユーザビリティを考える上での重要な要素は場所も深く関係していますよね。
利用状況:ユーザーが製品を使用する際の物理的および社会的環境。
とも定義されています。
つまり、ユーザビリティとは、
「特定の利用状況において」
「特定のユーザーによって」
「特定の目標を達成するために」
「製品が用いられる際の評価の度合い」
であると言えます。
ユーザビリティとユニバーサルデザインの関係
ユニバーサルデザインという考えられ方は、ユーザビリティとよく間違えられています。
ユニバーサルデザインとユーザビリティは天と地ほどの違いがあり、正しい理解をすれば今後会議の場などでも、発言に筋が通り、気になるあの子も振り向いてくれることでしょう。
上記でも説明しましたが、ユーザビリティとは特定のニーズの満足を向上させるための方法です。
逆にユニバーサルデザインは、
「同じ製品を誰もが使えるように一般化を目指したデザイン」
と定義されます。
正しく使って正しくユーザーの体験をデザインしましょう!
いかがですか?
意味合いとしてはみなさんユーザビリティをユニバーサルデザインの意味合いとして使っていませんか?
正しい理解をして実際のプロジェクトを進めることで、本当の意味でのコミットメントができたと言えるでしょう。
ユーザビリティを正しく理解して、ユーザーに最高の体験を!
まとめ
次回はユニバーサルデザインについてもう少し深く掘っていこうかなと。
アウルスは、新しいことが大好きなデザイナー、エンジニア、ディレクターを募集しています!
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